飲食店の厨房の掃除方法まとめ!掃除をよりよくするためのコツは?
飲食店を経営していたり、スタッフとして働いていたりする人の中には厨房の清掃に困っているという人もいるのではないでしょうか。清掃方法を間違えていると、火災や悪臭の原因となり、店舗運営が難しくなる危険性もあります。
厨房の清掃においては各部品の適切な清掃方法を把握しておくことはとても大切です。そこで、この記事では飲食店における厨房の清掃方法についてご紹介します。適切な清掃方法をマスターすることでより快適な仕事環境になるだけでなく、来客からの定評にもつながるでしょう。
厨房の掃除方法
厨房は、清潔な状態に保つために定期的に清掃を行う必要があります。それは、厨房がお客さまをもてなす食品を作る重要な場所だからです。もしも厨房が汚れていると、衛生状態が悪化して安全な食品を提供することが難しくなるかもしれません。厨房の状態が原因で客足が遠のいてしまうと業績にも影響を与えます。
清潔感のある厨房を維持するためには清掃が必要です。適切な清掃方法を確認して、キレイな店舗運営を心がけましょう。
火災の原因になりかねないオイルフィルター
オイルフィルターは、火災の原因にもなるため定期的な清掃が必須です。放置したままでいると、ホコリに油分付着してフィルターに油分を含んだホコリが溜まります。そのホコリに火がついてしまうと、発火する危険性があるため清掃しないと危険です。
加えて、フィルターにオイルが付着していると排気能力が低下し、厨房の気温上昇の原因となります。スタッフの働きやすさとも関連するため、定期的な清掃を行いましょう。
掃除をする際は、オイルフィルターを取り外してブラシで汚れを取ります。アルカリ性洗浄洗剤を使ってお湯で流すことで効率的にキレイにできます。清掃するときは、オイルフィルターのみ取り外すことがポイントです。それがほかのところに汚れが飛ばないようにするためのコツになります。
悪臭の原因になる排水溝
排水溝は悪臭を発生させる可能性があります。ヌメリや汚れがそのままになっていると鼻を突くような臭いの原因になるため注意が必要です。
清掃するときは、最初にゴミを取り除くことをおすすめします。ゴミが残っている状態ではキレイにしづらくなるからです。ゴミが溜まっていない状況で、デッキブラシで擦りましょう。
もしも油で汚れているようであれば、油汚れ専用の洗剤を使うことがポイントです。洗剤を使用してデッキブラシで擦った後は、必ずキレイに水で流しましょう。一度清掃をしたら、そのまま放置しないことに注意が必要です。放置するとすぐに悪臭が出るため、定期的に清掃を行いましょう。
掃除が大変なグリストラップ
厨房の排水を油分と分けて流す役割を持つグリストラップですが、清掃を行わずに放置してしまっている人も多いでしょう。ただ、グリストラップには野菜くずや食べ残しといったゴミが溜まりやすい上に、汚泥も溜まりやすいため悪臭や害虫が発生しやすいという特徴があります。
グリストラップを清掃するためには、専用のアイテムを使用すると便利です。バスケットというカゴのような部分のゴミは、ゴミをキャッチする専用の網を使用することで効率的に処理できます。
油分を取り除くためには、専用のシートを活用することによって手軽に処理できます。グリストラップの清掃は大変な作業になるため、専用アイテムを活用することが清掃へのハードルを下げるポイントです。
忘れがちなレンジフード
コンロやフライヤーの上にはレンジフードが付いているものです。換気扇のことを指します。使用している時間が長いだけに、レンジフードを定期的に清掃している飲食店は多くはありません。
しかし、レンジフードは汚れやすい部分の一つです。調理に使用した油が気化して換気扇部分に汚れが溜まるケースが多い傾向にあります。
この汚れを放置しておくと、油が溜まり発火するリスクやレンジフード内に溜まった油が料理に垂れて衛生的な問題が生じる可能性もあるため注意が必要です。ファンやレンジフード内部も清掃することで不利益になるリスクが減らせます。
油汚れが大敵なフライヤー
フライヤーは油汚れを大量に発生させる要因のひとつです。フライヤーによって生じた油汚れはきれいに清掃しないと、発火して火事になる危険性があります。例えば、フライヤーの近くにコンロがあれば、炒め物をしている最中にフライヤー周りの油はねの汚れが発火し、フライヤー自体に引火するかもしれません。
フライヤーの油汚れが原因となる危険を避けるためには、定期的に清掃を行う必要があります。油汚れは放置すればするほど落とすのが難しくなるので、蓄積しないようにするのがポイントです。
ヌメリ汚れを取るシンク
シンクを清掃する際はヌメリ汚れを取ることが必要になります。ヌメリ汚れを放置していると衛生的な面で悪影響があります。その汚れが食器に移り、食品にも移るとお客さまが口にする際に雑菌が混ざるかもしれません。ヌメリ汚れは抜かりなく清掃しましょう。
シンクの清掃を行う際は、取手部分も忘れずに除菌することが大切です。取手部分はたくさんの人が触れる部分であるため、雑菌が移って広まる可能性があります。ヌメリ汚れは短期間で発生するため定期的に清掃しましょう。
汚れがひどい厨房の床
厨房の床は汚れがちです。汚れたまま放置していると、厨房内を移動する際に滑ったり、靴が汚れたりする可能性があります。
床が汚れているときは、まずは床に落ちているゴミを除去しましょう。ゴミが落ちていない状態で水で流したり、デッキブラシで擦ったりすることでキレイにできます。場合によっては油汚れ用の洗剤を使用したほうがよいケースもあるでしょう。油汚れ用の洗剤を使うことでヌメリのある床でも効率的に清掃できます。
デッキブラシを使用して濡らした床を清掃した場合は、最後に必ず水気を取ることが重要です。水が残ったままだと、床を歩く際に滑って危険です。水気をとって清掃を完了させることを覚えておきましょう。
厨房以外の掃除方法
飲食店を運営していくためには厨房のみではなく、厨房以外も定期的に清掃する必要があります。厨房は従業員が主に使用する部分であるため、従業員の労働環境の整備のために大切です。
しかし、お店の売上を上げてくれるのはお客様です。お客様が利用する部分をキレイにしておかないと、心地よく食事をすることが難しくなります。厨房以外のところもキレイにする方法を覚えて、清潔な店舗環境を保ちましょう。
清潔感が大事なトイレ
トイレは、お店の清潔感を表す大切な場所です。清潔な状態を保つために定期的に清掃しましょう。
清掃するときは蓋、便座、便器の順番で清掃します。蓋は専用の泡を吹きかけた後、トイレットペーパーでキレイに拭き取ります。便座はお掃除用のシートを使うと便利です。裏も表も汚れがなくなるまでキレイに拭き取りましょう。便器のふち部分の汚れはシートで拭き取り、中の部分はブラシでゴシゴシとキレイに掃除します。
加えて洗面台、鏡、蛇口もシートやペーパータオルでピカピカにすることがポイントです。床も掃除をしないでいるとヌメリが気になることもあるため、汚れている場合はゴミを除去して、必要があればデッキブラシで擦るとよいでしょう。洗面台に関しては水気がなくなるまで拭き取ることで清潔な状態を保ちやすくなります。
お店の顔である飲食店の玄関
玄関はお店の顔となるためキレイにしておくことが大切です。玄関が汚れているとお客様からの第一印象か悪くなる可能性が高くなります。お客様が玄関を見るだけで中に入りたくなるようなキレイな玄関を心がけましょう。
玄関を清掃する際は、ドアとマットをキレイにすることが大切です。ドアに関してはたくさんの人が触れるドアノブをしっかり拭いて除菌しましょう。ガラスのものであれば指紋がついていると汚れて見えるため、拭き取っておくことが必要です。マットは洗わずにいると臭いが気になるため替えを用意して適宜選択するとよいでしょう。
毎日の掃除が必要なフロアや窓
店内のフロアや窓は毎日清掃することをおすすめします。フロアは砂利やホコリが溜まりやすく、放置すると食事の際に気になることもあるでしょう。
フロアに関しては砂利をほうきで掃いた上でモップがけすることがポイントです。定期的に清掃しないとすぐに砂利やホコリが溜まるため注意しましょう。カーペットを使用しているお店なら、カーペット用洗剤と布巾を使って丁寧にシミや汚れを落とします。窓は雨の水垢や指紋で汚れがちです。しっかり拭き取ってキレイな状態を保ちましょう。
お客様の目がいきやすいテーブルや椅子
テーブルや椅子は飲食店に来るお客様が特に気にする部分です。テーブル上のゴミや食べ物の汚れはしっかり拭く必要があります。テーブル下にゴミが落ちていることに気がつかないケースも多いため注意しましょう。
食事をした後の椅子には食べカスが残りやすいものです。そのままにしておくと次に座るお客様が不満に思うため、忘れずに処理しましょう。座布団を敷いている場合は定期的な洗濯をし、シートのシミも見逃さないようにチェックすることが大切です。
飲食店の掃除をよりよくするために
飲食店の清掃をする際は上記でご紹介したポイントを参考にすることで、清潔な状態を保ちやすくなります。加えて、より清潔な状態をより保ちやすいようにするためのコツが3つあります。
以下にまとめた清掃のコツを実践することで効率的にキレイにできます。飲食店の清掃でお困りの方は必ず確認しておきましょう。
従業員と共有できるマニュアルを作成する
お店をキレイに保つためには、清掃のマニュアルを作成することがポイントです。マニュアルを作成しておくことで、新しい従業員を雇ったとしても改めて清掃方法を指導する必要がなくなります。
従業員が共有できるマニュアルがあれば、掃除すべき部分を清掃せずに放置する心配もありません。店舗で働く人にとっても、どこを清掃したらよいのかを確認できるため安心できます。従業員がいつでも確認できるマニュアルを作成して無駄な手間を省きましょう。
掃除後のチェック表も必要
清掃が終わった後に使用するチェック表も作成しておくと安心です。掃除の漏れがあると、お客様によっては汚れが気になり、それがきっかけでお店に来なくなるリスクもあります。
清掃の漏れをなくすために、清掃後に確認するためのチェック表を作成しましょう。名前の記入欄も設けておくと、従業員は責任感を持って清掃するようになります。店舗を運営するための重要な責任が従業員にもあることを把握してもらい、モチベーションをあげてもらうためにも活用しましょう。
掃除業者も定期的に活用する
店内の環境を高いレベルで清潔に保つためには清掃業者を活用することもおすすめです。毎日清掃できる場所であったとしても、1年に1回くらいの頻度でプロにお願いすると細かい汚れもキレイにできます。
また、従業員が清掃するとなると大きな手間がかかる部分ほど業者に任せた方がよいでしょう。例えばグリストラップの清掃は従業員が清掃するとなると大きな負担になります。定期的に業者に依頼することで悪臭や害虫が発生するリスクを避けられます。
グリストラップの清掃代行であればアイエスジーがおすすめです。プロだからこそ使い分けできる専門器具でキレイに清掃します。
まとめ
ここまで、厨房内の清掃のポイントや厨房以外もキレイに保つ必要性や清掃のコツをご紹介してきました。食品を扱うお店では店内環境を清潔に保つことが大切です。定期的な清掃を行い、従業員も心地よく働ける環境を心がけましょう。
従業員による清掃だけでは細かい部分や頑固な汚れを清掃できない場合もあります。またグリストラップの清掃だけでも負担が大きいところは、プロの清掃業者に依頼することも検討してみましょう。
厨房の衛生に大きく影響するグリストラップの清掃に関しては、アイエスジーにご相談ください。大小さまざまな案件から培ったノウハウから、適切なサービスをご提供します。