汚い・難しい!グリストラップ清掃はプロの清掃業者への依頼がおすすめ

飲食店の厨房からの排水に含まれる生ごみや油脂分を取り除き、きれいな水を下水へ流すのに必要なのが「グリストラップ」です。生ごみや油脂分は毎日蓄積するので、良好な衛生状態を保つには定期的な清掃が必要となります。しかし、きれいに保つのは難しいため、清掃業者に依頼しようかと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、グリストラップの清掃をプロの清掃業者へ依頼するタイミングやメリットについてご紹介します。記事の内容を把握すれば、より健全で衛生的な店舗経営が目指せます。ぜひチェックしてみましょう。

グリストラップ清掃業者はこんなときにおすすめ!

排水に含まれる生ごみや油脂分を取り除くグリストラップは3層構造になっています。取り除いた生ごみや油脂分を放置するとトラブルの原因となるため、衛生的な店舗経営においては定期的な清掃が欠かせません。

従業員に清掃を任せるのもひとつの方法ですが、「匂いが消えない」「スタッフの負担になる」「グリストラップの流れが悪くなった」といった悩みを解決したいならプロの清掃業者に頼むのがおすすめです。ここでは、どのようなときに依頼すべきか詳しく見ていきましょう。

掃除しても匂いが消えない

掃除をしてもグリストラップの匂いが消えないときは、清掃業者に依頼するタイミングといえるでしょう。

第1層のバスケット内には生ごみ、第2層と第3層の水面には油脂分が蓄積します。生ごみや油脂分を定期的に取り除いても匂いが発生する場合、底部に蓄積した汚泥やこびりついた汚れが発生源かもしれません。清掃業者に依頼して取り除いてもらいましょう。

最も避けたいのが悪臭の発生です。悪臭が店内に充満すると、来店客の気分を害します。食事をする気分になれず、売り上げにも直接的に影響を与える恐れがあります。

店舗の外まで悪臭が漂い近隣住民に迷惑をかけると、最悪の場合、営業停止措置を受けるかもしれません。匂いが消えないときは、早急に清掃業者へ依頼しましょう。

清掃がスタッフの負担になっている

定期的な清掃がスタッフの負担になっているのであれば、労働環境や効率の面からも清掃業者に依頼することをおすすめします。

グリストラップの清掃は多くの手間がかかります。バスケット内に大量の生ごみが蓄積していると、持ち上げてひっくり返すのに力が必要です。水面に浮かんだ油脂分をすくう際も長時間屈みながら作業をしなくてはなりません。

蓄積した生ごみや油脂分は汚く悪臭もするため、グリストラップの清掃はいわゆる「3K」の仕事ともいわれています。清掃業者に依頼すればスタッフの負担が減り、ほかの業務に時間を割けます。また、つらい仕事が減ることで従業員の定着率アップにつながることもメリットのひとつです。

グリストラップの流れが遅くなった

グリストラップの流れが遅くなった場合、大きなトラブルが発生する前に清掃業者へ依頼しましょう。

排水の流れが遅いということは、グリストラップ内部に汚れがこびり付き、水の流れを邪魔している恐れがあります。放置すると汚れが蓄積して詰まってしまい、最終的には排水の流れがストップする危険性があるので注意が必要です。

汚れが詰まって水が流れなくなると、排水が逆流して悪臭が発生し、店が不衛生な状態になります。油脂分が下水道本管に詰まった場合には下水道本管を清掃する必要があるため、近隣住民にまで迷惑をかけてしまいます。

流れが遅くなるのは詰まりが発生する前兆です。症状を発見したら、先延ばしにせずにすぐに対処しましょう。

一般的なグリストラップの清掃頻度の目安

グリストラップは3層構造で排水内の不純物を取り除きます。第1層は設置したバスケットで食べカスや生ごみを分離させるエリアです。第2層と第3層は油脂分を水面に浮上させて、排水から油脂分を分離させます。

グリストラップ自体に洗浄機能はないため、定期的な清掃は欠かせません。ここでは、どのくらいの頻度で清掃が必要なのか詳しく見ていきましょう。

バスケット清掃

第1層に設置されているバスケットは毎日清掃する必要があります。バスケットは細かい網目の付いたかご状の分離装置で、排水が流れてくる管の出口に設置されています。排水に混じった生ごみの中でも、網目を通り抜けられない比較的大きなものを分離します。

排水が流れ続ける以上ごみが蓄積されていくので、バスケット内の生ごみは毎日取り除かなければなりません。清掃方法は、まずグリストラップのふたを外してバスケットを持ち上げます。広げた新聞紙の上でバスケットをひっくり返し、集めた生ごみは新聞紙に丸めて一般廃棄物として捨てましょう。

毎日清掃しないと蓄積した生ごみの腐敗が進んで悪臭の原因となります。不衛生な店舗となり、最悪の場合、営業停止となる恐れもあるので注意しましょう。

グリストラップ内の油脂の除去

週に1回の頻度でグリストラップ内に溜まった油脂分を除去しましょう。排水に含まれる油脂は第2層と第3層で分離します。油脂が水に浮く性質を利用して水面に溜めていきます。

清掃には料理に使うあく取りのような網目の付いたおたまを使用しましょう。まずはグリストラップのふたを開けて、水面に浮いている油脂をすくいます。油脂分が少量であればすべてをすくえますが、大量にある場合は難しいかも知れません。

油脂は酸化すると悪臭を放ちます。健全で衛生的な飲食店経営のためにも、定期的に清掃を行いましょう。

グリストラップ内部全体の清掃

グリストラップ内部全体については、月に2回~3回の清掃が必要です。バスケット内の生ごみや水面の油脂を定期的に取り除いたとしても、内部の汚れは完全には除去できていません。

たとえば第1層に設置したバスケットの網目を通った細かい生ごみは、沈殿物として第1層の底部に蓄積します。溜まったまま放置していると悪臭の原因となります。

自分たちで清掃する場合、グリストラップ専用の柄の長い清掃用具を使って底部に蓄積した汚泥がなくなるまですくい上げます。ただし、手作業ですべての汚泥を除去するのは困難かもしれません。清掃業者に依頼すれば、バキュームを使用してすべての汚泥を除去してくれるのでおすすめです。

グリストラップの清掃を怠ると起きるトラブル

排水に含まれる生ごみや油脂分を取り除いてくれるグリストラップですが、装置自体に浄化機能は備わっていません。清掃をしないと、生ごみや油脂分はグリストラップ内部に蓄積していきます。

溜まったまま放置すれば、さまざまなトラブルが発生します。ここでは、掃除を怠った際のトラブルの内容について詳しく確認していきましょう。

排水管の逆流

生ごみや油脂分が蓄積すると、排水管の逆流を引き起こす恐れがあります。溜まった生ごみや油脂分はグリストラップ内で容積を増し、排水の流れをせき止めるようになります。グリストラップ内部が大量の生ごみや油脂に占拠されると最終的に排水が流れなくなり、最悪の場合、排水管を逆流する事態が発生します。

逆流した排水が飲食店内にあふれ出すと、衛生面において大きな問題が生じます。店内に充満した悪臭が来店客の気分を害し、さらに菌が繁殖して不衛生な状態になれば営業ができなくなる恐れもあります。

飲食店の経営において、店内が不衛生な状態になることは何よりも避けなければならない事態です。衛生的な店舗の維持のためにも、清掃は怠らないようにしましょう。

排水管の詰まり

生ごみや油脂分を放置すると、グリストラップ内部だけでなく排水管にも汚れが蓄積していきます。最終的には排水管が詰まってしまうので注意が必要です。

特に、でんぷんや油分は時間が経過すると固まってしまいます。排水管にこびり付くように固まった汚れは簡単には取り除けず、詰まりの原因となります。排水管の詰まりは大きなトラブルに発展しやすいので、定期的な清掃を実施しましょう。

さらに、下水管に詰まりが発生した場合、原因を作った業者や人間に復旧の費用が請求されます。数百万円という支払いが発生する恐れがあるほか、近隣住民に迷惑をかけてしまうので注意しましょう。

悪臭の発生

来店客に大きな影響をおよぼすのが、清掃を怠ったことによる悪臭です。第1層のバスケット内に溜まった生ごみが腐敗すると、鼻をつくような腐敗臭が発生します。

生ごみだけでなく、第2層や第3層の水面に浮いた油脂分も悪臭の原因です。油脂分が酸化すると、独特の匂いがします。生ごみの腐敗臭と油脂分が酸化した匂いが組み合わさると、強烈な悪臭となります。

飲食中に悪臭を感じた場合、来店客は気分を害して帰ってしまうかもしれません。来店した段階で匂いがしたら、オーダー中止も考えられます。飲食店において悪臭は避けなければならない問題です。悪臭が発生し悪い噂が広まる前に、バスケットや水面に浮かんだ油脂はしっかりと清掃しましょう。

害虫の発生

バスケット内に蓄積した生ごみや水面に浮かんだ油脂分に、ゴキブリ、ハエ、ネズミといった害虫や害獣がおびき寄せられます。その結果、店舗が不衛生な状態になります。

店内で害虫を目にした来店客は、不快な気分になり食事どころではありません。万が一、料理に害虫が混入したら、今後の営業が不可能になる事態も考えられます。さらに、害虫は菌を保有しているため、食中毒につながるかもしれません。

害虫の発生は飲食店の経営において最悪の事態を引き起こす恐れがあります。グリストラップ内部の定期的な清掃を心掛け、衛生的な店舗経営をしましょう。

グリストラップの清掃業者に依頼するメリット

健全で衛生的な飲食店を経営するには、グリストラップの清掃は必要不可欠です。また、汚れが残ったままだとさまざまなトラブルを引き起こす恐れがあるため、確実で丁寧な清掃が求められます。しかし、店舗スタッフが清掃する場合、限界があります。

汚れを完全に除去してトラブル発生を防ぐには、プロである清掃業者へ依頼するのがおすすめです。ここでは、清掃業者に依頼するメリットについて解説していきます。

掃除時間の短縮

清掃業者に依頼することでスタッフの掃除にかける時間が減り、ほかの仕事をする時間ができるのがメリットのひとつです。

グリストラップの清掃は「3K」といわれるほど大変な仕事で、生ごみや油脂分を取り扱うため、匂いや汚れに耐えながらの作業になります。また、バスケットを引き上げて溜まったごみを捨てる作業や水面に浮いた油脂分をすくう作業は重労働です。時間もかかるため、清掃を担当するスタッフにとっては大きな負担となります。

清掃業者に依頼すれば、スタッフの掃除の負担が減るのが魅力です。空いた時間をほかの仕事に費やすことができ、効率も上がります。大変な思いをしなくてもよくなるので、スタッフのモチベーションや定着率のアップが期待できるのもメリットといえるでしょう。

専門スタッフによる丁寧な清掃

清掃業者は専門業者用の特殊な洗剤や機器を使用するため、素人が掃除するよりもずっときれいにできます。たとえば、グリストラップの清掃に特化した機器として「バキューム」が挙げられます。

自分たちで清掃する場合、バスケット内のごみや水面に浮いた油脂分の除去は可能です。根気よく清掃すれば、大量の油も完全にすくえるでしょう。しかし、底部に蓄積した汚泥やこびり付いた汚れは完全には取り除けません。バキュームを使用すれば、グリストラップ内の汚れを完全に吸い込めます。

汚くてなかなか掃除できないバスケット本体も、専門のスタッフによる丁寧な清掃で網目の詰まりまですべて解消してくれます。汚れの蓄積が原因で発生するトラブルを未然に防いでくれるのが、プロに仕事を依頼するメリットになります。

安心のコンプライアンス

清掃業者に依頼すれば、コンプライアンス的にも安心を得られます。グリストラップで発生する油泥は「産業廃棄物」です。一般廃棄物のように市町村が処理するのではなく、排出事業者が責任をもって適切に処理しなければならないという決まりがあります。

産業廃棄物の収集運搬許可を得ている清掃業者であれば、清掃によって発生した産業廃棄物を適切に処理してくれます。そのため、コンプライアンスを遵守していることにもつながるのがメリットです。

産業廃棄物を適切に処理している清掃業者は「産業廃棄物管理票」を発行してくれます。これは、グリストラップの清掃で発生した産業廃棄物を適切に処理したことを証明する書類です。清掃業者に依頼することで社会的責任をしっかりと果たすことができます。

まとめ

排水内の生ごみや油脂分を取り除くグリストラップは、清掃を怠ると悪臭や害虫の発生といったトラブルを引き起こします。トラブルが発生すると衛生的な経営が不可能となり、営業停止や閉店につながる恐れがあります。

衛生的な経営のためにはグリストラップをきれいに保つことが不可欠と理解していても、手間がかかるグリストラップの清掃はスタッフの負担が大きく、定期的に行うのは難しいのが現実です。そのため、グリストラップの清掃は清掃業者に依頼することが重要といえるでしょう。

アイエスジー株式会社では、グリストラップの清掃に特化したポータブルバキュームといった専門の機器や洗剤を使用して完全な汚れの除去が可能です。豊富な知識やノウハウをもったプロのスタッフが丁寧に効率よく清掃を行います。

また、産業廃棄物管理票の発行もしており、コンプライアンス的にも安心していただけます。グリストラップの清掃は、ぜひアイエスジー株式会社にお任せください。

(参考:『アイエスジー株式会社 グリストラップ清掃』